先月受験したモバイルシステム技術検定の2級認定証が届きました。 たまたま申し込み期間中にこの試験の名前を耳にして受験してみたのですけど、試験問題が回収されるため過去問などの情報も少ないし、会社命令以外で受験する人なんて滅多にいなさそうな第3世代携帯電話についての資格でした。 今回札幌の受験会場は教育文化会館で、受験者は28名程。 1級の試験は別会場だったのか、そもそも受験者が誰もいなかったのでしょう。
モバイルシステム技術検定の試験範囲には、無線アクセスネットワークで使われる電波の変調方式や周波数、パケット通信の基本であるTCP/IP、BluetoothやFeliCaなどの端末周辺技術、フィーチャーフォン(ガラケー)向けJavaアプリやWebページの作成に関する用語まで幅広く含まれます。 そのせいで試験問題はマークシート方式で100分100問と多くなり、SNMPとSMTPのような略語の覚え間違いを狙った質の悪い問題も出題されました。
他の不満点としてはOSI参照モデルを真面目に説明するような試験範囲のため、コアネットワークについてHLR(Home Location Register)とVLR(Visitor Location Register)によるローミングとナンバーポータビリティが取って付けたように出題されるだけだったこと。 それとモバイルシステム技術を扱うのだから、ありふれたTCPとUDPでなくSCTP(Stream Control Transmission Protocol)まで言及するべきなのではないのかと思いました。
唯一の教材は『モバイルシステム技術テキスト 第4版』。 今年改版され、LTEやクラウドなど新しいキーワードが盛り込まれています。 ただし全面的に書き直されたわけではないため、3Gガラケーの将来性に期待しているかのような記述がところどころに残っています。 次に改版される頃にはスマホとLTEが主流になって、試験内容自体に大幅な見直しを迫られているのではないでしょうか。
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